ご挨拶
花器

 近世、会津の焼き物は、1593年(文禄二年)蒲生氏郷公が、会津若松鶴ヶ城の城主の頃から始まります。宗像窯の先祖である宗像出雲守式部は、767年(奈良時代)に宗像大社(福岡県)の布教師として会津本郷町に移り住み、宗像神社を建立しました。そして1718年(享保四年)には、焼物で生計を立てながら布教活動に専念したようです。以来、宗像窯は創始より約百年位は布教が主であり、焼物造りは生計を支える一部でしたが、文政の頃に八郎秀延の代は、技術特に優れ、自ら神官を辞して陶業に専念し、宗像窯の初代となりました。
 日本では古来より器を直接手に持ち、食を五感で味わう文化が育まれてきました。八代として村田珠光のお茶の心得の中にある、麁相の美(表面はかざらず内面を充実させる)を念頭におき、これからも会津の歴史と風土から生まれる日本的美を備えた作品造りを目ざして行きます。

八代当主 宗像利浩

NHK みちのくモノがたり